幸腹グラフティ4話から考えるケータイでの「ふれあい」について

前書き

こんばんは。日に日にアクセス数が減っていることをひしひしと実感しているイハラです。

 

最近は「幸腹グラフィティ」っていうアニメにハマっています。

幸腹グラフィティ 公式ホームページ|TBSテレビ

 

簡単にいうと可愛い女の子がおいしいご飯をつくって食べるっていうアニメなんですけど4話が面白かったのでちょっと色々考えてみます。

 

4話のあらすじは

リョウです。梅雨の季節になりました。今、私は雨ばかりのこの天気と同じ心模様です。だって予備校がお休みで、きりんがこちらに来ていないんです!

でも家族水入らずで過ごす週末を邪魔することなんて出来ません。椎名さんも風邪をひいてしまったようで、久しぶりに一人きりの週末です。
何をしたらいいのかわからなくて、てもちぶさたですね……メールでもしてみましょうか?

「幸腹グラフティ」公式サイトより

という内容で独りでちょっと寂しいから友達にメールをして返信を待つっていう話でした。

 

「友だち地獄」と「幸腹グラフィティ」

第4話を見て思い出したのは

友だち地獄―「空気を読む」世代のサバイバル (ちくま新書)

友だち地獄―「空気を読む」世代のサバイバル (ちくま新書)

 

 という書籍ですね。昨年、一般教養科目でとった「社会学」の授業でレポートのために読んだんですけど結構面白い本でした。

 

こちらの書籍の4章が「ケータイによる自己ナビゲーション」というタイトルになっていて高校生ぐらいの若者達によるケータイでのコミュニケーションについて書かれています。

発売になったのが2008年と7年前なので現代とはちょっとずれているところもありますがなかなか興味深い内容になっています。

この書籍の中で筆者はケータイのメールは「用件」を伝えるためのメディアではなく、「ふれあい」を目的としたメディアであり、メールは読んだらすぐに返信をすることが要求されていて、彼らにとって返信が来ない事は「ふれあい」を拒否された事と同等なのであると語っています。

 

幸腹グラフィティ4話でも主人公がメールを送った後、返信を待ちながら「こんなメール返信しにくいよね……」とちょっと後悔するようなシーンがありました。

これはあくまで「ふれあい」目的のメールだからですね。「用件」を伝えるためのメールに返信がしやすいとかは関係ないですから。

 

さて、現代だとメールではなくてLINEに「ふれあい」を目的としたメッセージツールは変わってしまいましたね。

「友だち地獄」の中でケータイのメールは情報量が少ないため、受信側が自由にその内容を解釈することができるようになる。といった旨の記述がありましたがLINEに進化したことで情報量はさらに減ったと言っても過言ではないでしょう。

 

その最たる例がスタンプでしょう。ケータイでのメールは絵文字などはありつつも送信者の考えた文章を絵文字などで彩ることで送信者自身の意志がメールに出てきますがLINEのスタンプになると送信者自身とは違う誰かの作ったスタンプという画像を送り合うといった送信者の意志とは別の素材を借りてきて行われるコミュニケーションとなっています。

 

こういった非常に情報量の少ないコミュニケーションを支えるためにLINEには「既読」という機能がありますね。

これはメールの読んだらすぐ返信しなければという性質を強化した機能であり、メール以上の返信速度を求めることで少ない情報をメッセージの往復回数を増やすことによる解決する手段になっています。

とはいえ逆に既読がついても返信が来ないということが分かりやすい形での「ふれあい」の拒否ということになってしまっているという現状も一方であります。「既読スルー」なんて言葉も生まれましたしね。

 

あとがき

そういえば夏ごろに思い立ったものの飽きて放置していたLINEスタンプづくりを最近再開したので発売になったら皆さん買ってください

 

幸腹グラフィティ (1) (まんがタイムKRコミックス)

幸腹グラフィティ (1) (まんがタイムKRコミックス)